お客様にとってペットがいかに大切な存在であるかを理解しているカタール航空では、ペットを連れてご旅行されるお客様のために動物の輸送をお受けしています。輸送中のペットの安全と健康を確保するため、カタール航空のガイドラインはIATA(国際航空運送協会)が定める現行の規則に従っています。
ここでは、お客様の大切なペットにとってスムーズな渡航となるよう、ご旅行の準備に必要な情報をご紹介します。渡航先がオーストラリア、ニュージーランドである場合の貨物としての輸送から、ハヤブサのエコノミークラス客室への持ち込みに関する情報まで、ペットとのご旅行の計画にお役立てください。
ペットとのご旅行経験のあるお客様
カタール航空でペットとのご旅行経験があり、手順や条件をすでに把握されているお客様は、ご出発の48時間前までに以下のオンライン申請によりペットをお連れになることをお申し出いただくか、カタール航空までご連絡ください。ご搭乗になる便のスペースの空き状況の確認と、航空会社のペットに関するポリシーならびに到着国・乗り継ぎ国の法令の遵守のためにご協力をお願いいたします。
ペットを受託手荷物としてお預けになるお客様のために、必要事項をまとめたチェックリストをご用意しました。ストレスフリーな渡航のためにご活用ください。
ペット連れのご旅行の手順
ペットを連れてのご旅行というと大変と思われるかもしれませんが、ご安心ください。渡航先別、輸送方法別に知っておきたい情報を含め、ペットとのご旅行の準備に必要な情報を順番にご紹介します。
ステップ1:ペットの輸送方法について知る
動物は、ご利用の路線、目的地、動物の大きさ、機材のサイズに応じて、受託手荷物または貨物としてお預かりします。ペットの輸送方法について、詳しくは以下をご覧ください。
受託手荷物としてのお預かり
- 猫、犬、鳥などのペットは、重量とサイズの条件を満たす場合、ほとんどの路線で受託手荷物としてお預かりできます。
- 動物は機内貨物室の専用スペースにお預かりし、ご到着地でお客様にお引渡しするまでの間、快適な環境でお預かりいたします。
- 他社運航便からの乗り継ぎを必要とする動物の輸送は、受け入れておりません。
- ペット連れのご旅行でカタール航空便から他社便へのお乗り継ぎは可能です。ただし、ご利用になる航空会社にて必要になる手配をすべて行っていただきますようお願いいたします。
その他のご利用規約が適用されます。
受託手荷物としてお預かりする動物の輸送費
サイズ | 総重量・3辺の和の合計* | 追加手荷物料金 |
---|---|---|
中型 | 32㎏まで | カタール発着:USD 200/CAD 260 その他全路線:USD 350/CAD 455 |
大型 | 32㎏~75㎏ | カタール発着:USD 300/CAD 390 その他全路線:USD 450/CAD 590 |
その他 | 総重量:75㎏以上 3辺の和(縦・横・高さ)の合計が118インチ(300cm)以上 |
貨物扱い |
貨物としてのお預かり
- ペットに適さない動物、動物のみの輸送、3辺の和の合計が300㎝を超えるコンテナ、重量が75㎏を超える動物、他社便への乗り継ぎが必要な動物は貨物扱いとなります。
- 現地の規制により、オーストラリアまたはニュージーランドを出入国する動物は、貨物としてのみ受け入れが可能です。
- オーストラリアまたはニュージーランドからご出国の場合の詳しい情報は、お近くのカタール航空カーゴ事務所にお問合せください。
- オーストラリアに入国される場合は、メルボルン(MEL)空港のみ動物の入国が許可されておりますのでご注意ください。詳しくは、入国検疫サービス(Post Entry Quarantine Services)までメール(PEQservices@agriculture.gov.au)またはお電話(オーストラリア国内から:1800 900 090/オーストラリア国外から:(61 3) 8318 6700)でお問合せください。
カタール航空では、ハヤブサおよび盲導犬・介助犬などのサービスドッグを客室にお連れいただけます。お客様と大切なペットが寄り添っていただくことで、安心して快適に過ごせるよう配慮しています。
受託手荷物としてのハヤブサ
ご旅行に複数のハヤブサを同伴される場合は、受託手荷物としてお預かりします。その場合の料金は、受託手荷物としてお預かりするその他の動物の輸送費と同額です。料金表は「ペットとその他の動物」のセクションをご覧ください。
エコノミークラスに同伴するハヤブサの輸送費
出発地/到着地 | アフリカ | ヨーロッパ | 極東アジア | オーストラリア、ニュージーランド、 日本、 韓国 |
中東、 インド亜大陸 |
カタール | アメリカ大陸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アフリカ | 450 USD | 450 USD | 450 USD | 630 USD | 270 USD | 240 USD | 630 USD 820 CAD |
ヨーロッパ | 450 USD | 450 USD | 450 USD | 630 USD | 270 USD | 240 USD | 630 USD 820 CAD |
極東アジア | 450 USD | 450 USD | 450 USD | 630 USD | 270 USD | 240 USD | 630 USD 820 CAD |
オーストラリア、ニュージーランド、 日本、 韓国 |
630 USD | 630 USD | 630 USD | 630 USD | 450 USD | 440 USD | 630 USD 820 CAD |
中東、 インド亜大陸 |
270 USD | 270 USD | 270 USD | 450 USD | 135 USD | 115 USD | 450 USD |
カタール | 900 QAR | 900 QAR | 900 QAR | 1620 QAR | 450 QAR | - | 1620 QAR 580 CAD |
アメリカ大陸 | 630 USD 820 CAD |
630 USD 820 CAD |
630 USD 820 CAD |
630 USD 820 CAD |
450 USD 590 CAD |
450 USD 590 CAD |
- |
ステップ2:渡航の準備をする
条件・輸送制限
- 飼い犬・猫・鳥類は、健康状態が良く、輸送条件をすべて満たしている場合に限り、お客様と同じ便または別の便で受託手荷物としてお預かりいたします。
- ストレスや21°C(69.8°F)を超える気温にさらされると一般的に熱中症になりやすい特定の犬種・猫種については、輸送を制限しています。詳しくは「お預けに制限のある品種」のページをご覧ください。
- エモーショナルサポート犬はサービスドッグと見なされないため、客室にお連れいただけません。
- 出発国・到着国の規制により、動物の輸送にはその他の制限を課される場合があります。詳しくは「ご旅行要件」のページをご覧ください。
健康状態の確認と必要書類
ペットの渡航前に、必ずすべての必要書類をご準備ください。必要書類には、健康証明書(旅行を許可する獣医師の署名があるもの)、予防接種証明書、ペットパスポートまたはペットの身分証明書などがあります。
- 健康証明書:ご出発日の10日前以内に、獣医師が旅行を許可していることが条件となります。
- 予防接種証明書:到着国の法令が定めるペットの予防接種がすべて完了していることをご確認ください。大多数の渡航国では、狂犬病の予防接種が必須です。
- マイクロチップと身分証明書:ペットへのマイクロチップの装着や、身分証明のためのペットパスポートの所有を義務付けている国もあります。
- 到着国の規制:到着国の輸入規制および検疫の要件についてこちらでお調べいただき、法令の遵守をお願いいたします。
- ペットの輸送容器(キャリー/コンテナ)は適切なサイズで、十分な大きさの通気口を備えている必要があります。ペットのケガを防ぐため、ペットの体の一部がはみ出したり飛び出したりしないよう、すべての開口部はペットの鼻や足が入らないような構造になっている必要があります。また、ペットが外に出られないような設計と強度のものでなければなりません。コンテナ1つにつき、ペット1匹などの制限もございます。コンテナにはお客様のお名前とご連絡先、ペットの名前を記載したラベルを付けていただきますようお願いいたします。
- ペットの安全と健康のために、コンテナが小さすぎると判断した場合には輸送をお断りさせていただく場合がございます。
- ペットのコンテナについて、詳しくは以下をご覧ください。IATAの基準では、コンテナの大きさが一定以上であることが条件となっています。基準に合うコンテナのサイズを計算する便利なツールをぜひご活用ください。
注:3辺の和の合計が300㎝を超過するコンテナは貨物扱いとなります。
お客様のペットの安全のためにカタール航空が実施している内容をご紹介します。また、ペットの安全のためにお客様にご協力いただきたい事項も記載しております。
ペットとのご旅行の準備に役立つ、便利なチェックリストをご用意しました。ぜひご活用ください。
お乗り継ぎを含む旅程の間は、ペットに面会することができません。キャリーまたはコンテナ内に、十分なお食事と水をご用意することをお勧めいたします。
お食事と水のコンテナをご用意の際には、以下の点をご考慮ください:
- お食事と水のコンテナは、輸送コンテナを開けることなく外から補充できるような形で、輸送コンテナ内にしっかりと取り付けてください。
- 飼い主がお食事を供給できない場合は、ドーハにて地上サービススタッフがお客様のペットに、お乗り継ぎの時間の3-4時間に1回お食事を供給し(出発2時間前まで)、1時間に1回お水を交換いたします(輸送コンテナに取り付けられた水のコンテナに、輸送コンテナの外から補充できる場合のみ)。
快適な旅のヒント:ご旅行前にコンテナに慣れさせておき、お気に入りの毛布やおもちゃなどを一緒に入れて快適に過ごせる環境を準備されることをお勧めします。
当社での移動中はお乗り継ぎ時の地上待機時間も含め、お客様の動物に最高のお世話をすることを心がけております。ドーハでのお乗り継ぎの時間が3時間を超える場合、当社の地上職員が以下のサービスをご提供いたします。
- ペットをコンテナから出し、動き回ることができるようにいたします。
- ペットの健康状態を確認いたします。
- コンテナ内が汚れていないかを確認、清掃いたします。
- 犬については散歩をいたします。
- お乗り継ぎの間は、ペットをより大きく快適なコンテナに保管いたします。
ドーハでのお乗り継ぎ時間が3時間未満の場合には、これらのサービスは提供されません。すべての動物はお乗り継ぎの間、監視員のいる専用のお預かりエリアでお待ちいただきますのでご安心ください。
ステップ3:フライトを予約する
必要な準備が整ったら、ご希望のフライトをご予約いただけます。ペットをお連れになる場合は、ご出発の48時間前までにオンライン申請によりお申し出いただくか、カタール航空までご連絡ください。ご搭乗になる便のスペースの空き状況の確認と、航空会社のペットに関するポリシーならびに各国法令の遵守のためにご協力をお願いいたします。
ペットのチェックイン手続きには時間を要しますので、必ずご出発の2時間前までに空港のチェックインカウンターにお越しください。
ペットを貨物としてお預かりする場合、貨物輸送サービスのご予約方法など詳しくはこちらをご覧ください。
* ご利用規約
- カタール航空は引き続き、コンテナの最大重量およびサイズに関し、現地の規制または空港における制限に従います。ご利用の便の発着地で適用される規則の確認にお時間を頂戴いたします。重量またはサイズについて国の規制がある場合には、動物はカタール航空カーゴを通じて予約の上、輸送されます。
- 動物の輸送はカタール航空カーゴが直接運航する路線でのみ可能です。
- ご利用の便の発着地および空港で例外の指定が認められない場合は、ペットのコンテナの3辺の和の合計は118インチ(300㎝)を超過してはなりません。
- カタール航空は引き続き、コンテナの最大重量およびサイズに関し、現地の規制または空港における制限に従います。該当する場合には、動物はカタール航空カーゴを通じて予約の上、輸送されます。
- 追加手荷物としてペットを輸送する場合には、無料手荷物許容量分の使用・未使用に関わらず、上記のカテゴリに従い料金をお支払いいただきます。
- 追加手荷物として動物を輸送する場合には確認が必要となりますので、お近くのカタール航空オフィスまでご連絡ください。
- ハヤブサを預け入れ追加手荷物として輸送する場合には、動物の追加手荷物料金が適用されます。
- 変更は無料で承ります。
- キャンセルは無料で承っております。残額分は次の移動に充当または返金させていただきます。
- 料金は予告なく変更されることがあります。
- 追加手荷物として動物を輸送する場合には確認が必要となりますので、お近くのカタール航空オフィスまでご連絡ください。詳細についてもお問い合わせください。
- ドーハを最初の出発地とするご旅行で追加手荷物料金をカタール国内で購入された場合のみ、カタール・リヤル(QAR)の料金が適用されます。
- エコノミークラスの客室にてハヤブサを輸送される場合は、追加手荷物料金が適用されます。
- 変更は無料で承ります。
- カタール航空機によるチュニス発着便では、客室内のハヤブサ輸送が禁止されております。
- キャンセルは無料で承っております。残額分は次の移動に充当または返金させていただきます。
- 料金は予告なく変更されることがあります。
米国にご入国の場合
サービスアニマルを含むすべての犬は、米国への入国に際して米国疾病予防管理センター(CDC)の要件を満たす必要があります。要件は犬が過去6か月間にどこに滞在していたかによって変わり、狂犬病のリスクが高いとされている国/地域での滞在履歴がある犬には一定の制限が設けられています。
詳細はCDCのウェブサイトをご覧ください。
犬を貨物として輸送する場合、他の要件が適用されることがあります。詳しい情報は、お近くのカタール航空カーゴ事務所までお問い合わせください。
カナダにご入国の場合
狂犬病のリスクが高いとされる国からの商取引用の犬は、カナダへの入国が認められなくなりました。狂犬病のリスクが高いとされる国から個人のペットまたは補助犬をお連れになる場合は、輸入条件を満たし、必要書類が揃っている場合のみ引き続き入国が許可されます。詳細はカナダ政府のウェブサイトをご覧ください。
ご旅行中にカタール航空の提携航空会社をご利用になりますか?
提携航空会社の便をご利用の場合は、こちらで詳細をご確認ください。